湿邪に御注意を!
2022年06月7日
皆さん、こんにちは。
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既に6月に入り梅雨入りも間近に迫って来てますね。どうしても梅雨時期は、天候も鬱陶しいし、体調も優れないですよね。
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この体調の優れない原因が東洋医学的にどの様なものか簡単に、お伝えします。
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東洋医学ではまず、病気を発症される原因が、内因、外因、不内外因と3つに分かれます。この3つのうち、外因が身体の外から病気を発症させる原因になります。
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この外因と呼ばれるものは、更に細かく分かれ、風、寒、暑、湿、燥、火、の6つがあり、それぞれが身体で対処出来ない程、異常になると風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪となり、身体に影響を及ぼす原因になります。これを六淫とも言います。
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そしてこれからの季節、ジメジメした梅雨に入ります。梅雨と言えば、そうです、湿気!
湿が過剰になり、湿邪と化します。
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湿邪が経絡に入って気や血などを停滞させたりして余分な水分や老廃物などが溜まり流れが悪くなり、身体に不調を引き起こすんです!
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この湿の性質は、重濁性、粘滞性、下注性といった働きがあります。
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胃腸の重さを感じたり、食欲減退、下痢、口のネバネバやベタベタした汗や、偏頭痛、身体の怠さ、関節痛、下肢の冷えなど思い当たる症状が出てませんか?
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そうです!その不調、湿邪の影響です。
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対策として、調節出来るのであれば、まず、室内の湿度は、40〜60%に設定すると良いでしょう。
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そして、軽い運動などで汗をかいて身体の湿邪を出すのが一番良いかと思いますが、食事で香味野菜や香辛料などを摂取されるのも良いと思います。
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利尿効果のある夏野菜も良いかと思いますが、夏野菜の過剰摂取は、身体を冷やしてしまうのでご注意下さい。特に生での摂取は、身体を冷やすので加熱調理すると良いでしょう。
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冷たい飲み物は、身体を冷やしますし、胃腸の働きを弱めてしまうので気を付けましょう。水分を摂らないのは、熱中症の原因になるので、注意して下さい。
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下肢の冷えは、入浴時にぬるめのお湯で半身浴が良いですね。結構汗も出ますので、身体に無理のない程度でして下さい。もっと簡単にするなら足湯でも良いと思います。
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その他、お灸で下肢を温めたり、鍼で身体の湿を取ったりも出来ます。
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ジメジメする梅雨時期を乗り切りましょう。